パートナーシップがうまくいかないと、お金が入ってこないのはなぜですか?

神話

いろいろな情報があって、男女関係が上手くいかない人、パートナーシップがうまくいっていないカップルには、お金が入ってこないというのがあり、その理由について教えてほしいという質問を受けることがあります。

はっきり言わせて頂くと、これは「神話」です。

真実ではありません。

ただし、ある条件が揃うとお金が入ってこない原因と考えることもできます。

パートナーシップとは

パートナーシップは、相手の存在を前提とした協力関係です。

男女関係がなかったり、恋人との関係や夫婦関係がうまくいっていないけど、お金が入ってきている人もいれば、ビジネスで儲かっている人もいます。

男女関係がない人は、ビジネスで成功していたり、資産運用が上手くいっていたり、相続でまとまったお金が入ってきて、金銭管理がちゃんと出来ている人でも、恋愛をしたり結婚すると、出費が増えたり、パートナーと金銭感覚が異なったり、相手が浪費家だったりして、収入以上の出費がかさみ、その不足分を補うのが大変になってお金の問題を抱える人もいます。

しかし、それは実質的にはお金の問題ではなく、パートナーシップにおける関係性の問題です。お金の問題ではありません。

「お金がない」「お金が入ってこない」は感情表現

相手に話が通じない、その大変さ、苦しさ、悲しさをあらわす気持ちの感情表現として、「お金が入ってこない」と言っている人が多いようです。

他には「お金がない」という言い方もよくされています。

それは、よくよく整理していくと、「私はもう無理」といえないので、「お金が入ってこない」「お金がない」と言うことで、相手に「もうこれ以上こちらに要求するのはやめてくれ」、「あなたの態度やお金の使い方を変えてくれ」と伝えようとしていることがよくあります。

しかし、伝えているのは「お金が入ってこない」、「お金がない」なので、本当のところは伝わらず、火に油を注ぎ「それなら頑張ってよ」、「あなたに問題がある」とさらに酷い状態になっていきます。

実際に、生活できないほどの状態は別として、他者からみると「大丈夫でしょ」という状態でも、本人は話が通じないので、そのストレスで苦しんでいます。

この場合、お互いが現実をみて、お互いの金銭感覚の違いを認識していくしかありません。

お互い快適に暮らせるように協力していくために、公平な第三者の客観的なアドバイスを得たり、お互いお金について学ぶことが助けになります。

男女関係の良し悪しとお金が入ってくる仕組みは直接関係ない

次に、恋愛関係や夫婦関係はうまくいっていないのに、お金が入ってきている人、ビジネスで儲かっている人がいます。

そういう人たちは、お金とビジネスの知識とスキルがあって、その知識とスキルをうまく使っているのです。

そこには、男女関係の良し悪しは関係ありません。

疲れて自信がなくなっているのかもしれません

しかし、男女関係がうまくいっていないことに悩み、その関係で疲れてしまうと、じわじわと自尊心が低下していき、自分に自信がなくなったり、仕事に対する意欲が低下したり、他者との人間関係にも自信がなくなってくることがあります。

その影響で、仕事がうまくいかなくなったり、ビジネスの人間関係に影響が出てくるようになり、ビジネスモデルにも影響を与えるようになってくるとお金が入ってくるパイプが小さくなっていくことがあります。

この意味では、男女関係のパートナーシップはお金に影響を与えます。

その中で、パートナーシップがうまくいかないと、お金が入ってこないというケースは、夫婦で一緒にビジネスをしていたり、新しく起業したり会社を設立するなど、パートナーが新しい経済活動を始めて安定していない時期が考えられます。

それは、男女とわず、ある程度ビジネスが安定しないと、不安や恐れも多く、その中には将来に対する不安や恐れも出てきます。

パートナーシップがうまくいっていないと、その不安や恐れの原因を相手の責任にしたくなる誘惑にかられることが増えます。

本来、そうした感情を共有して、お互いを励ましたり、応援しあう期待が織り込まれているのが男女のパートナーシップです。

その期待が大きければ大きいほど、相手がそれに応えてくれないと、不安や恐れの影響で、孤独感を感じたり、自信や自尊心が脅かされて、それがお金の流れに影響を与えることもあります。

競争していませんか?

一緒にビジネスや活動をしているカップルの場合、「お互いが競争している」という視点でみてみるのも役に立ちます。

「男女関係の競争」の根っこには、「私の方が優秀」「私の方が良い人」ということを証明する気持ちが隠れていることがよくあります。

こうした思いに気づけていないと、相手を負かし続けることになり、お互いの喜びにはならないので、いつもどちらかが満足出来ないという状態が慢性化して、いつしか関係性は冷め切ってしまいます。

「特権意識」「特別意識」はありませんか?

お互い、もしくは一方が、相手の気持ちを自分の気持ちと同じように大切に出来ていない場合があります。

相手に共感できないのです。

共感できな方は、共感していると思っているのですが、よく聞くと、相手の気持ちを汲み取って大切にしているのではなく「反論」したり「判断」したり「評価」しているのです。

それに気づいていないか、または気づけないのです

この場合は、どこかで自覚なく、相手より自分が上とか力があるといった、「特権意識」や「特別意識」があります。

恋愛関係や夫婦関係、男女関係で、お互いの「違いを認め合っている」関係における「反論」「判断」「評価」と、「特権意識」「特別意識」からのそれでは、相手の受け取る印象が全く違ってきます。

<補足>「特別意識」「特権意識」は、パワーになります。パートナーシップ以外の場面では、乱用しなければ、他者を助けたり、自分を助けたり、必要で役に立つな場面があります。パワーを使うときには、おのずと制限があります。適切な関係、適切な場で、自覚して使うと安全なものになります。ですから、ここでは「特別意識」「特権意識」そのものを否定しているわけではありません。どの関係、どの場面で使うのか、また、自分に自覚があるかどうかということをテーマにしています。

三角関係の力学

不適切な「特別意識」と「特権意識」は三角関係をつくりだしやすくします。

上から目線のパートナーとの関係で、自信や自尊心を失って心理的にダメージを受けてしまうと、二人の関係性の手助けではなく、自分自身の味方になってくれるパートナー以外の異性があらわれて相談するうちに、三角関係に陥っていくケースが多いのはこのパターンです。

また、特権意識がある方が、他者に相談して、その他者がダメージを受けているパートナーを人間的にダメといったレッテルを貼って関わると、ダメージを受けたパートナーに恨まれるケースが多いのもこのパターンです。

こういったケースの場合は、「特権意識」を持っている人の方が、その意識のせいでどれだけ相手が寂しい思いをしているかに気づき、相手の気持ちを自分の気持ちと同じように大切にできるように変わっていくことが大切です。

気づくには他者の助けが必要です

「特権意識」「特別意識」を持つ人は、よほどのことがない限り、第三者から客観的にフィードバックしてもらったり、指摘されないと気づけません。

相手を大切に思う人は、そのフィードバックだけで、変わっていくことが出来ます。

何故なら、気づいていなかったので、自分の態度や言動を変えようがなかったからです。

自分が意識していないところで、相手に嫌な思いをさせたり、傷つけていることは、意外にあるものです。

しかし、フィードバックや指摘で気づけない場合は、個人的な課題を抱えてることが多いので、専門的な援助を受けて気づけるようになる取り組みが必要です。

幸せな関係を続けるには、お互い協力し続けていく努力が必要です

記憶のシステムからすると、意識的な思考は、経験に基づいて鍛錬され、体得されると、小脳や大脳基底核などの深部に潜るとされています。自転車や車の運転など、最初は考えながらでないと出来ないことも慣れてくると体が覚えて自動化されます。(参考:読売新聞2008年2月25日朝刊「日本の知力」)

カップルや夫婦が意識的に良い考えや習慣を共有していくと、お互い自然と同じ価値観と行動を共有できるようになっていくということです。

対立して、自分の価値を証明したり、特権意識を大切にするのか、パートナーシップで、お互いを幸せにする考え方や価値観を共に築いていくのが幸せか?

どちらを選ぶかは、二人で選ぶことです。

セッション体験談(女性) セッション体験談(男性)

2008年03月22日作成,2020年02月24日一部改訂

文責 カウンセラー池内秀行


ご 案 内

こんにちは。カウンセラーの池内秀行です。

人それぞれ、いろいろな生き方と価値観、関係性があります。

自分自身の状況や状態、人間関係がどのような状態なのか、それを理解するだけで解決に向けて大きく前進することも沢山あります。

初めての方も安心してお越しいただける環境を心掛けています。

東京・恵比寿での面談セッション、電話セッション、スカイプセッション、Zoomセッションを行っています。

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