「価値観の違い」その本質

人それぞれ、違う価値観を持っている

同じ価値観だと思っている人どうしでも、ある時、「違う!」と気づくこともあると思います。。

価値観はいつまでもいっしょということではなく、様々な経験と体験をしていくなかで変わっていく部分と変わらない部分の両方があります。

価値観の違いは、それぞれの人間関係、所属しているグループやコミュニティと、どのような関係を築くのか?、築いていくのか?、その方向性に少なからず影響を与えます。

価値観は、国内でも地域によって違うし多様性があります。海外に行くと国内以上に文化や言語の違いも手伝って多様なものです。

カウンセリングで人間関係の悩みや問題がある場合、相手との価値観の違いを受け入れられないという問題もよくあります。

特に、夫婦関係の問題では、よくあるテーマです。

あまりにもお互いの価値観が違いすぎる部分がある時は、その違いを受け入れていくのはかなり大変なことが多く、お互い人間として成長していく機会としてチャレンジしていく取り組みが必要です。

お互いのチャレンジは、お互い違っていてもOKという関係をつくっていくことで、お互い相手の立場に立って、相手の視点でも物事をみようとする努力や、価値観に大きな違いがあることを前提に歩み寄っていくための思いやりをもつこと、そして対人関係のスキルをみにつけていくことなどです。

このプロセスは、様々な事情や要因があっても、お互い諦めずに取り組んでいくと、新しい関係性が構築されていきます。

しかし、一方では、対立の葛藤に耐えられず、関係を解消していくカップルもいらっしゃいます。

カウンセリングの経験則から言えるのは、価値観の違いが決定的な問題になっているケースとそうではないケースの両方があることです。

価値観の違いが決定的な問題になっている時は、価値観のカテゴリーエラーが起こっていることがよくあります。

価値観のカテゴリーエラーとは、お互い大切にしている価値観が違うのに、同じ価値観だと誤解していることです。

この誤解があると、問題は相手の性格や人間性であると捉えていて、お互い人格攻撃合戦の状態で、話し合えば話あうほど問題が大きくなっていきます。

カウンセリングを受けるまでの間、お互いの人格攻撃の歴史が長ければ長いほど、お互い疲弊していて、カウンセリングで違いに気づいても、引くに引けない状況になっていて、態度と姿勢を変えていくのが心情的に難しい状態になっているケースがあります。

価値観の違いの本質

価値観は生活環境や文化の違いによるものだけではなく、価値観のルーツの違いから大きく次の4つのカテゴリーに分けることが出来ます。

(1)法律など規範の枠組みなど社会的規範に基づく価値観
(2)道徳や倫理観など、その人の属しているまたは強く影響を与えた文化の枠組みに基づく価値観
(3)信仰やスピリチュアリティなど、古来から続く精神性の枠組みに基づく価値観
(4)個人的な経験に深く根ざした主観的な観念体験に基づく価値観

さらに、上記の同じカテゴリーの中でも、それぞれ多様な価値観があります。

(1)と(2)は社会的関係重視、(3)(4)は個人的体験重視です。

そして、それぞれどれか一つということではなく、状況や関係性の違いで、優先する順番が違うというのが、「価値観が違う」と言われる問題の本質です。

価値観の違いが決定的な問題にならない場合

価値観の違いが決定的な問題にならないケースは、同じカテゴリー内での価値観の違いです。

最初は相いれなかったとしても、それぞれ、その価値観をもつに至った背景を理解できるようになっていくと、お互い折り合いをつけられるようになり、理解という解毒剤が問題解決を助けてくれるようになっていきます。

価値観の違いが決定的な問題になる場合

しかし、判断の土台となる優先するカテゴリーの順位が違うと「世界が違う」ということになり問題解決のプロセスが異なります。

優先している価値観のカテゴリーが違うケースの場合、お互いが優先する価値観のカテゴリーが違うという認識がもてるようになると、急速に歩み寄れるケースと、優先する価値観の順番そのものについて折り合いがつかないケースにわかれます。

同じカテゴリー内の価値観の違いも、優先する価値観の違いも、問題解決のプロセスが硬直して進展しない場合、どちらか一方または両方が、自分の価値観に固執して、相手の価値観の枠組みを否定したり、あたかもそんな価値観は存在しないかのように無視している時です。

この状態に陥って対立している時、特に相手に対する話し方が相手の人間性やアイデンティティを否定するような言い方になっている時、そのダメージは相当なものになります。パワーハラスメント、モラルハラスメントはこういう形でも起こります。

お互い疲弊するカテゴリーエラーの組み合わせ

特に、(3)精神性の枠組みと、(4)個人的体験に根ざす枠組みは、(1)規範の枠組みと(2)道徳や倫理観の枠組みとくらべると、個人の主観と内的世界観が強いので、次の組み合わせのカテゴリーエラーによる対立は、お互いが相当傷つき疲弊します。

(1)規範の枠組みVS(3)精神性の枠組み
(1)規範の枠組みVS(4)個人的体験に根差す枠組み
(2)道徳や倫理観の枠組みVS(3)精神性の枠組み
(2)道徳や倫理観の枠組みVS(4)個人的体験に根差す枠組み
(3)精神性の枠組みVS(4)個人的体験に根差す枠組み

さらに、相手の価値観の枠組みがどんなことなのか理解できない時には、相手を大切に思っているにも関わらず、お互い言い争いで価値観とは関係のない人格を否定するような言い方になってしまい、傷ついた怒りで対立してしまいお互い歩みよれなくなって疲弊してしまいます。

相手のことを思っている分だけ、このような状態は悲しいと思います。

特に、片方の価値観が特別なもので、その価値観の枠組みを理解することが難しい時は、当事者が諦めそうになることもあります。

前に進むために

何か違うなと感じることがあれば、その違和感を感じた時に、違いを指摘するのではなく、相手に確認してみることです。

確認することで、違いが問題の原因になることを未然に防ぐことができるようになります。

また、それまで知らなかった相手の一面を知る機会となり、人間関係を豊かにしていくきっかけにすることもできます。

価値観の違いが問題のように感じていることがあれば、自分の優先している価値観のカテゴリーを確認してみましょう。

そして、相手が優先している価値観のカテゴリーを確認してみる。

違いを認めて、違うことによる強みについて話し合えるよういなると、問題解決の糸口になることもあるので、試してみてください。

2009年01月24日作成,2020年02月26日一部改訂,2020年07月24日一部改訂

(文責 池内秀行)

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