
- 1. はじめに
- 2. 親密さの背景にあるもの──思いやりが育む信頼とつながり
- 3. 親密さの本質を確認する:一方通行の努力から同じ方向へ向かう関係へ
- 4. 関係性の質に関係する3つのニーズ:お互いを理解し合うために
- 5. 話し合う準備:思いやりの環境づくり
- 6. 「聞き方」:理解しようとする思いやりの姿勢
- 7. 「伝え方」:自分も相手も大切にする「アサーション」
- 8. 「聞き方」と「伝え方」は車の両輪
- 9. 文化的背景を大切にする:コミュニケーションの多様性を理解する
- 10. 伝えるために:自分の気持ちとニーズの確認
- 11. 自己理解:気持ちとニーズを確認するセルフケア
- 12. 誤解かもしれない「相手の感情」──それは自分の感情の投影かも
- 13. 関係性を変えていく・育む:7つの思いやり
- 14. まとめ:思いやりと親密さ
- 15. 参考文献
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はじめに
こんにちは。カウンセラーの池内秀行です。
「なぜかパートナーとうまくいかない」「愛しているのに分かり合えない」「一緒にいるのに孤独を感じる」「子育てのことになると話があわず喧嘩になってしまう」──。
そんなお悩みを、これまでたくさん聴かせていただいてきました。
この記事では、長年カウンセラーとして多くのカップルやご夫婦、パートナー同士の関係改善をサポートしてきた経験にもとづき、「親密さ」というテーマについてお伝えしたいと思います。
なお、この記事では「パートナー」という言葉を、法的な婚姻関係の有無、性別、性的指向に関わらず、お互いを大切に思い合う関係性全般を指すものとして使用しています。
夫婦、恋人、事実婚、同性パートナーなど、さまざまな形の親密な関係に共通する要素についてお話しします。
親密さの背景にあるもの──思いやりが育む信頼とつながり
心理学には、親密さに関係するさまざまな理論があります。
たとえば、アタッチメント理論(幼少期の愛着関係が人間関係に影響を与えるという理論)や、パートナーシップに関する関係性の理論などです。
こうした理論をふまえながら、日々さまざまなカップルやご夫婦、あるいはお一人で来られる方たちとカウンセリングを通じて出会う中で、私が「このお二人は本当に親密なんだな」と感じるときには、ある共通点があります。
それは、たとえ悩みや衝突があっても、「考え方が違っても、気持ちは理解してもらえる」と感じられる信頼感が、お二人の間にそれぞれ存在している感覚がこちらに伝わってくることです。
そこには、お互いを大切に思う姿勢や、衝突してもつながり続けようとする意志、そしてそれを裏づける思いやりを感じられる態度があります。
そして、そこに一緒に居ると、言葉では言い尽くせないほど多層的で奥行きのある結びつきがあることが、実感として伝わってきます。
たとえば、大きな病気の経験を共に乗り越えたカップルや、転勤や引っ越し、育児や介護といった生活の変化に直面したりしてきたカップルなど。
それぞれの場面で葛藤が生じ、ときには余裕を失って衝突しながらも、その都度努力を重ね、乗り越えてきた関係には、そうした体験の積み重ねの中で育まれた深いつながりが感じられることが多いように思います。
こうしたつながりは、表面的なやりとりや、形だけの関係からは生まれてこないということは、想像に難くないと思います。
出会って共に過ごしてきた時間の長さも影響するかもしれませんが、私の実感では、単なる時間の長さというよりも、共に経験し、さまざまな状況を乗り越えてきた「体験の質」こそが、思いやりをともなう信頼を育む鍵であると理解しています。
最初にカウンセリングに来られたとき、お互いに大きな葛藤を抱えていたり、片方は問題を感じていても、もう片方は問題がないと思っているようなご夫婦やカップルでも、カウンセリングのプロセスが進む中で「親密さ」が伝わってくるタイミングが訪れることがあります。
そのため、カウンセラーとして私が感じる「親密さ」の実感は、お二人の関係性の回復や進展、発展を示す重要なサインにもなっています。
また、カップル・夫婦セッションだけでなく、お一人で来られるセッションでも、語られる内容や話し方から、その方とパートナーとのつながりの質がにじみ出てくることがあります。
ご本人がその結びつきを特に意識していなくても、言葉や態度の端々に、それが自然と表れてくるのです。
こうしたカウンセラーとしての経験に加え、私自身の人生の中で出会った人たちとの関係や、自分自身の体験を通しても、「親密さ」とは、まさに「関係性の質」そのものであると、しみじみと実感するようになりました。
親密さの本質を確認する:一方通行の努力から同じ方向へ向かう関係へ
「私ばかりが歩み寄っている気がする」「相手は何も分かってくれない」──そんな切実なお悩みを、カウンセリングの場で伺うことは少なくありません。
前章でお伝えしたように、「親密さ」は、関係性の“質”として育まれるものです。
この「関係性の質」を、よりあたたかく安心できるものへと育てていくためには、アタッチメント理論でも語られているように、お互いが「安心・安全」を感じられる信頼感や、相手への尊重の気持ちを大切にしようとする姿勢と努力が、双方に求められます。
つまり、どちらか一方だけが、相手のため・二人のために頑張り続ける状態では、その「質」はやがて停滞し、次第にくすんでしまいます。
また、一方または双方がその場を取り繕うような態度を続けていると、関係性の基盤そのものが揺らいでしまいます。
心理学的には、誤魔化しや関係に害を及ぼすような秘密があると、それを隠し続けるためにエネルギーを消耗し、個人にも、そしてお互いの関係性にも、マイナスの影響を与えることが知られています。
このような誤魔化しや秘密は、次第に関係性にとって有害な力を持つようになるため、それらを無力化するプロセスが必要です。
もちろん、それは決して簡単なことではありません。
誤魔化しや関係に害を及ぼすような秘密が生まれた背景や、自分の内面に正直に向き合うには、勇気と継続的なコミットメント、そして相応のエネルギーが求められます。
それでも、専門家による適切なサポートを受けながら取り組んでいけば、そのプロセスや必要な時間は関係ごとに異なるものの、有害な影響を少しずつ和らげながら、関係性を再構築していくことは十分に可能です。
二人のダンス
関係性の心理学では、親密な関係はよく「ダンス」にたとえられます。
一人だけが踊り続けていては、調和のとれた心地よい関係は生まれません。
お互いが相手の動きを感じ取りながら、時にはリードし、時にはフォローし合う。その繰り返しの中で、自然と二人のあいだに心地よいリズムが育まれていきます。
さらに、多くの人が関わる場面で踊る「二人のダンス」では、周囲との距離感やリズムとの調和も大切になってきます。
そのような周囲との関係性も含めて、リードとフォローを繰り返すうちに、二人だけのオリジナルなリズムや在り方が、少しずつ形づくられていくのです。
この“心のダンス”がうまくなっていくにつれて、“日々の暮らしの中でのダンス”も調和しはじめ、お互いの関係から良い相乗効果が生まれます。
その結果、生活の質やウェルビーイングが高まり、関係性の質も自然と深まっていきます。
そして、「心のダンス」や「日々の暮らしの中でのダンス」は、恋人や夫婦、同性パートナー、事実婚パートナーに限らず、親子や友人、同僚など、あらゆる人間関係にも当てはまります。
関係性のかたちや法的な位置づけに関係なく、お互いを大切に思う気持ちがあるところには、この調和のとれた関わりが育まれていく可能性があります。
もちろん、いつも完璧にタイミングが合うわけではありません。
どちらかが少し急ぎすぎてしまったり、二人のあいだにすぐには解決が難しい問題が生じていたり、あるいは、関係とは別のところ――たとえば仕事や社会的な活動の影響で――疲れて動けなくなることもあります。
それでも、「この人には、私の気持ちを受け止めようとする姿勢がある」と感じられる瞬間があると、ほんのわずかでも可能性や希望を見いだすことができ、どんな困難の中でも、再び歩み始める力が湧いてくることがあります。
私の経験では、困難な関係性が少しずつほぐれ始めるとき、小さなきっかけが引き金となり、片方または双方の気持ちに変化が起きて、「お互いの歩み寄り」が生まれる瞬間があります。
こうした心の変化には、しばしば生理学的な身体反応──たとえば、ストレスによって高まっていたエネルギーがリリースされ、身体の緊張が緩むような変化──が伴います。
実際に、そうした瞬間やその少し後に、「胸が軽くなった気がする」「肩の力が抜けた」「背中が楽になった」といった身体的な感覚の変化を語られる方も少なくありません。
したがって、この歩み寄りは、どちらか一方が一方的に我慢を重ねるようなことではありません。
歩み寄りの会話の中に「相手とつながりたい」「この関係を大切にしたい」という気持ちが、言葉や行動の端々ににじみ出てくるのです。
こうした気持ちが、言葉や行動と結びついていくことで、親密さという関係の質を支え、新たに育てていく軸となっていくのです。
一方通行の関係では、相手を思う気持ちも、いつしかすり減ってしまいます。
大切なのは、自分の気持ちに正直に向き合いながら、
「自分がこの関係の中でどうありたいか」
「相手とどう関わっていきたいか」
「二人の関係をどのようにしていきたいのか」
──こうした問いを、丁寧に確認し続けていくことです。
そして、この問いかけを深めるうえで重要になるのが、次章でご紹介する「3つのニーズ」です。
お互いがそれぞれに必要としているニーズを理解し、すり合わせながら関係を築いていかないと、まるで片方がタンゴを、もう片方がチークダンスを踊っているようなズレが生まれ、せっかくの関係も一瞬で噛み合わなくなってしまうことがあります。
私のカウンセリング経験から言えるのは、こうしたお互いのニーズを確認し合い、的確に捉えて、無理なく一緒に「踊れる」ようになるための努力を重ねていくことで、質の高い、思いやりに満ちた親密さが育まれていくということです。
関係性の質に関係する3つのニーズ:お互いを理解し合うために
親密な関係を築きたい、大切にしたい──。多くの人がそう願っているはずです。
けれども、実際の生活では、仕事や家庭、体調などさまざまな要因で、思うようにはいかないことも多いものです。
そのため、昔から「感情のマネジメント」が重視されてきましたし、近年では、身近なメディアや実践の場を通じて、「自己肯定感を高める方法」など、自分自身に意識を向けて変化を促すアプローチに触れる機会も増えてきました。
こうした自己責任的な視点ももちろん大切ですが、親密な関係は、自分一人の努力だけで築き上げられるものではありません。
大切なのは、相手との間に「共通の目的」──たとえば「良い関係を築きたい」という願いや、「それぞれが大切にしていることを実現したい」といった目的があり、それに向けて力を合わせ、協力し合う姿勢を育むことです。
こうした関係を支えるには、お互いの「ニーズ」を理解することがとても重要です。
人間の基本的なニーズについては、心理学的にもさまざまな研究があります。ここでは、日常の人間関係や社会的な関わりの視点から、3つのカテゴリーに分けて整理してみましょう。
1. 基本的ニーズ(Needs)
これは、人間として健康的に生きるために欠かせない、尊厳や安心・安全にかかわるニーズです。精神的なつながりを築きたいという欲求も含まれ、親密な関係の土台となるものです。
このニーズが満たされないと、一時的に親密さを感じることがあっても、関係を継続することは難しくなります。
具体例:
- 心身の安全
- プライバシーの尊重
- 嫌なことを「嫌」と言える安心感
- 本当の自分でいても受け入れてもらえる感覚
- 安心して助けを求められる環境
- 話を遮られずに最後まで聴いてもらえる
満たされない場面の例:
一方が話そうとしているときに、もう一方が「そんなことより仕事の話をして」と話題を変えてしまう──。このような関わりが続くと、「自分の話なんてどうでもいいんだ」と感じ、心を閉ざしてしまうことがあります。
2. 充実ニーズ(Wants)
基本的ニーズに加えて、人生をより豊かにするためのニーズです。自分らしさを発揮し、喜びや成長を感じられる体験に関わります。
具体例:
- 趣味や興味を共有したい
- 新しいことに挑戦したい
- 自己成長を実感したい
- 生活の質(QOL)を高めたい
- 楽しい時間を一緒に過ごしたい
満たされない場面の例:
「一緒に料理教室に行こう」と話していたのに、忙しさを理由に先延ばしにされ続け、相手はその約束のことさえ、もう覚えていないように感じられる──。
こうしたことが繰り返されると、相手の関心の薄さを感じ、関係の温度が徐々に下がってしまうことがあります。
3. 特別さへのニーズ(Desires)
これは、社会的なステータスや特別な扱いを求めるニーズです。人は誰しも、「誰かにとってかけがえのない特別な存在でありたい」「社会的に特別な存在として認められたい」という気持ちを持っています。
具体例:
- パートナーから特別に愛されたい
- 社会的に注目されたり、有名になりたい
- 特別な待遇を受けたい
- 高級品やブランドを手にしたい
- 特別な人しか持てないものが欲しい
- 特別な特権を持ちたい
満たされない場面の例:
一方が経済的な成功や物質的な豊かさを追い求めることに夢中になりすぎると、もう一方は「自分の気持ちや存在が後回しにされている」と感じることがあります。
たとえ物質的には満たされていても、心が満たされなければ、関係のあいだに距離が生まれてしまうこともあるのです。
このように、人間関係の中では、さまざまなニーズが複雑に交差しています。
そうしたニーズをお互いに理解し、尊重しながら関わっていくことが、親密さという関係性の質を支える大きな柱となっていきます。
多様な関係性における親密さのニーズ:LGBTQ+や事実婚パートナーへの理解
これまでご紹介してきた3つのニーズは、多くの人間関係に共通する基本的なものですが、関係性の形や置かれている社会的状況によって、特有のニーズが生まれることもあります。
たとえば、同性カップルやLGBTQ+のパートナーシップでは、周囲からの理解や社会的な受容の度合いが、関係における「安心感」や「尊厳」に大きな影響を与えることがあります。
社会的なステレオタイプや制度の不備により、「安心・安全」を感じにくい場面が生まれやすくなるため、それぞれの生活状況や背景に応じた配慮や、共感的に寄り添う関わりが、思いやりとしてより一層重要になることがあります。
日本国内の状況については、LGBTQ+の人々が差別や嫌がらせ、暴力を経験し、それが「迫害」に相当するとしてカナダで難民認定を受けたという報告もあります。
こうした事例が示すように、国際カップルの場合は、母国の制度や社会状況の違いをお互いに共有し合うことが、理解と支え合いの大きな助けになることもあります。
また、事実婚のカップルでは、法的保護や社会的認知の不足が、不安や不公平感につながることがあります。
関係性がどれほど深くても、制度や周囲の理解がそれを十分に支えていないと、孤立感や無力感を抱きやすくなるのです。
さらに、異なる文化的背景を持つパートナー同士の場合には、お互いの文化的価値観やアイデンティティを尊重し合うことが、関係の質を高める重要な要素になります。
このように、関係性の中で生まれるニーズには、共通する部分もあれば、それぞれの状況から生まれる固有のものもあります。
大切なのは、一般的なニーズの理解にとどまらず、お互いの背景や立場、抱えている困難にも丁寧に耳を傾け、理解しようとする姿勢です。
そのような姿勢こそが、親密さの質を深め、多様な関係性における信頼と安心を育てていく「思いやり」の実践になります。
話し合う準備:思いやりの環境づくり
3つのニーズについて理解できると、次に大切になるのは、それらをお互いに満たしていくための協力の仕方やコミュニケーションです。
どのように協力し、どのように実践していくのか。
それを確認し、具体的に決めていくためには、お互いを尊重した思いやりのある話し合いが必要不可欠です。
ここでご紹介する、話し合いのためのコミュニケーションスキルは、多忙な日常の中で、お互いを気にかけ、意識的に取り組むことを前提としています。
たとえ親しい関係であっても、その人の身体や心のコンディション、仕事や家庭、生活環境などによって、日々の調子や余裕は変わるものです。
コンディションによっては、「一人で過ごす時間が必要なとき」や、「大切な話だとわかっていても、気持ちや体力がついてこないとき」もあるのが現実です。
どんなに大切に思っている相手であっても、コンディションがよくないときには、無理に話を進めるよりも、「話す時間を改めて決める」「少し間を置く」といった工夫が、お互いを尊重した前向きな対話の助けになることが少なくありません。
大切なのは物事を早く実現することではなく「思いやり」です。
話したいこと、伝えたいことがあるときには、「何を話すか」だけでなく、「どのような状況で話すか」も同じくらい大切なのです。
お互いが安心して話せる環境を整えること──それが、親密さを育むコミュニケーションの第一歩です。
「聞き方」:理解しようとする思いやりの姿勢
親密な関係を育むうえで、コミュニケーションの「基本中の基本」と言えるのは──相手の話を最後まできちんと聞くことです。
一見シンプルに思えるこの行為も、実際には意外と難しいものです。
なぜなら、多くの人が、つい自分の考えを挟んだり、すぐに解決策を提示しようとしてしまうからです。
ここでいう「最後まで聞く」とは、単に黙って話を聞くことではなく、相手の言葉や思いを理解しようとする思いやりの姿勢をもって関わることを意味します。
そして、この姿勢を日常の行動に落とし込むには、いくつかの「聞くスキル」を意識することが助けになります。
うまくいく聞き方のポイント
- うなずきやあいづち:「うん」「そうなんだ」「なるほどね」といった言葉を適度に挟むことで、「あなたの話を聞いていますよ」というサインになります。
- 繰り返し:相手の言葉を繰り返すことで、聞き間違いを防ぎ、安心感を与えます。
例:「最近つかれてて…」→「つかれてるんだね」 - 感情の反映:言葉の背後にある感情に注目し、それを言葉で返すことで共感が伝わります。
例:「それはつらかったね」「そんなふうに思ってたんだね」 - 沈黙を受け止める:沈黙も大切な時間です。無理に話そうとせず、相手のペースを尊重しましょう。
うまくいかない聞き方
一方で、関係をこじらせてしまう「うまくいかない聞き方」も存在します。
以下のようなパターンには注意が必要です。
- 途中で話を遮る:「それは違うよ」「でもさ」と途中で話を止めたり、別の話に切り替えてしまうと、相手は「聞いてもらえない」と感じます。
- アドバイスの押しつけ:「こうすればいいんじゃない?」と即座に解決策を提示することで、相手は「気持ちを聞いてもらえなかった」と感じてしまうことがあります。
- 人間性に対する評価や判断:「それって甘えじゃない?」「それはわがままだよ」といった言葉は、相手の体験を一方的に否定することになり、相手は安心して話ができなくなっていきます。
- 無関心な態度:スマートフォンを見ながらの受け答え、視線を合わせない、反応が乏しいといった態度は、「関心がない」と受け取られやすくなります。
こうした「うまくいかない聞き方」は、対立的な場面や、関係が冷え込んでいるときにありがちな反応です。
しかし、親密さを大切にしたい相手との関係においては、できるだけ避けたい関わり方です。
一方で、すでに信頼関係が崩れていたり、ご自身が傷つけられるような関係性にある場合には、距離を取ることが大切です。
そのような場面では、あえて感情を出さず、冷静かつ距離を置いた対応をすることは、自分自身の安全や心の健康を守る関わり方になります。
「伝え方」:自分も相手も大切にする「アサーション」
アサーションとは、自分も相手も大切にした自己表現のことです。
自他尊重のコミュニケーションとも言われています。
アサーションでは、コミュニケーションのスタイルを次の3つに分類します:
- 攻撃的(アグレッシブ):自分の意見を一方的に通し、相手に犠牲を強いる
- 非主張的(ノン・アサーティブ):自分を抑え、相手を優先するが、内心ではモヤモヤを抱える
- アサーティブ:お互いを尊重し、自分の思いや考えを誠実に伝える
アサーティブな伝え方では、「Iメッセージ(私を主語にする表現)」が基本です。
そして、実践のために役立つのが「DESC法」です。
DESC法の4ステップ:
DESC法は以下の4つのステップで構成されます。
D(Describe):評価や解釈をせず、事実を客観的に伝える
ここでは、具体的な状況や行動を、あなたの個人的な評価や解釈を加えずに客観的に描写します。
誰の目にも明らかな事実だけを述べるのがポイントです。
例:
・「先週から、会議の開始時刻に5分以上遅れることが3回ありましたね。」
・「共有スペースのシンクに、使い終わったマグカップが置いたままになっています。」
E(Express):その事実に対して、自分がどう感じているか正直に述べる
次に、Dで述べた事実に対して、あなたがどのように感じているかを「私」を主語にして伝えます。
相手を責めるのではなく、自分の感情に焦点を当てることが重要です。
例:
・「会議に遅刻されると、議題の導入に時間がかかり、少し困惑します。」
・「マグカップが片付けられていないと、次に使いたい人が困るのではないかと心配になります。」
S(Specify):自分のニーズと具体的な提案をする
ここでは、あなたが相手にどうしてほしいのか、具体的な行動を明確に伝えます。
漠然とした要望ではなく、具体的で実行可能な提案をすることが大切です。
例:
・「今後は、会議の開始時刻には間に合うように来ていただけると助かります。」
・「使い終わったマグカップは、すぐに洗って所定の場所に戻していただくようお願いできますでしょうか。」
C(Choose):相手に選択肢を提示し、対話の余地を残す
最後に、相手があなたの提案を受け入れるか、あるいは別の解決策を提示する余地を与えます。
これにより、相手も尊重されていると感じ、協力的な態度を取りやすくなります。
例:
・「会議に間に合うのが難しい場合、何か他に困っていることがあれば教えていただけますか? もし何かできることがあれば、一緒に考えたいと思います。」
・「もしマグカップをすぐに洗えない理由があれば教えてください。他に何か良い方法がないか、一緒に考えてみませんか?」
DESC法の全体例
DESC法を使って、ルームメイトに共有スペースの片付けについて伝える場合。
D(Describe): 「ねえ、最近、共有スペースのテーブルの上に読み終わった雑誌が何冊か置いたままになっているのを見かけるよ。」
E(Express): 「それが置かれていると、共有スペースが少しごちゃごちゃして見えて、次に使おうとする時に気になってしまうんだ。」
S(Specify): 「だから、読み終わった雑誌は、すぐに自分の部屋に持っていくか、指定の場所に片付けてもらえると嬉しいな。」
C(Choose): 「もし片付けるのが難しい日があれば教えてくれる? あるいは、他に何か良い方法があるか、一緒に考えてみない?」
DESC法を使うことで、感情的にならずに、相手に配慮しながらも自分の意見をしっかりと伝えることができます。
ぜひ、日常生活の様々な場面でも試してみてください。
思いやりを伴うコミュニケーションとは?
アサーションは単なる「気遣い」ではありません。
「あなたが悪い」と責めるのではなく、「私はこう感じ、こうしたい」と丁寧に伝えることで、相手との対立を生まずに、必要な思いを伝えることができます。
このような誠実な姿勢は、葛藤を避けるというよりも、むしろ「対立が起きても、尊重し合える対話で解決を目指す」スタンスになります。
「聞き方」と「伝え方」は車の両輪
相互理解を深め、信頼関係を築いていくためには、「話すスキル(伝え方)」だけでなく、「聞くスキル(聞き方)」も欠かせません。
たとえば、どんなに誠実な思いをもって伝えたとしても、相手がきちんと聞いてくれなければ、思いは届きません。
同じように、どれだけ丁寧に耳を傾けても、自分の気持ちを言葉にできなければ、相手に理解してもらうことは難しくなります。
つまり、お互いを思いやる気持ちを「形にする」には、「聞くこと」と「話すこと」の両方のスキルを意識的に育てていくことが大切です。
これらのスキルは、特別な才能ではなく、日々の関わりの中で少しずつ身につけていけるものです。
そして、その積み重ねが、親密さという関係性の質を深めていく土台になります。
文化的背景を大切にする:コミュニケーションの多様性を理解する
コミュニケーションスタイルには、その人が育った文化的背景によって、さまざまな違いがあることを理解することが大切です。
たとえば、ある文化では自分の気持ちや意見を率直に表現することが尊重される一方で、別の文化では、相手への配慮や場の調和を重んじ、間接的な表現が好まれる傾向があります。
また、個人の意思や権利を大切にする文化と、家族や集団の調和を重視する文化とでは、「思いやり」の示し方や心地よい距離感にも違いが生まれます。
大切なのは、どちらが正しい・間違っているということではなく、お互いの文化的背景を尊重しながら、それぞれにとって自然で心地よい関わり方を一緒に探していこうとする姿勢です。
異なる文化的背景を持つパートナー同士の場合、最初は戸惑いやすれ違いが起こることもあるかもしれませんが、そうした違いを理解し合い、学び合うプロセスそのものが、関係を深め、豊かにしていく大切な土台となります。
伝えるために:自分の気持ちとニーズの確認
3つのニーズとコミュニケーションスキルについて理解できると、次はそれを実践に移すために必要不可欠な、自分自身の気持ちやニーズへの気づきと確認です。
それは、「相手のことを大切にする」ことと同じレベルで、自分自身の気持ちやニーズにも気づいて、それを尊重することです。
自分自身の気持ちやニーズに無自覚なまま関係性に向かうと、どうしても一方的なコミュニケーションになりがちです。
そうなると、一方は満たされても双方が満たされることは偶然にまかせるしかないので、親密さの質は育まれていきません。
親密な関係を育み発展させていくためには、自分と相手のニーズを同じレベルで大切にすることが前提です。
お互いのニーズが同等に満たされる経験が積み重なると、お互いをよく理解しているという自然な共感や理解が生まれます。
そこまでの関係ができると、相手が抱く特別さへのニーズ──夢や特別な目標──にも心から共感し、応援できるようになっていきます。
気をつけておきたいこと
一方で、「自分の気持ちやニーズを大切にする姿勢」には、気をつけておきたい点もあります。
自分自身の気持ちやニーズについて正直でよく分かっている人の中には、「日常的に他者が自己犠牲をして自分を優先してくれること」に価値を感じる傾向が強い人も、一定数いらっしゃいます。
心理学的にも、私のカウンセリングの経験からも、常に自分のニーズの満足を相手のニーズの満足よりも優先してしまう人ほど、この傾向が強いように見受けられます。
この傾向が強い人との関係では、「特別さへのニーズ>充実ニーズ>基本的ニーズ」という順で相手に期待しがちになります。一方で相手は、「基本的ニーズ>充実ニーズ>特別さへのニーズ」という逆の順番で犠牲を強いられる構造ができあがっていきます。
これは、自己価値を「他者がどれだけ自分を優先して特別に扱ってくれるか」で測るような心理状態が背景にある場合によく見られます。
結果として、犠牲を強いられる側は次第に疲弊し、心身ともに燃え尽きてしまうことがあります。
さらに、その犠牲を「愛情」だと思い、「相手が喜んでくれているから」と自分の満足と混同していると、どこかで限界を迎え、やはり消耗し、燃え尽きてしまう可能性が高まります。
したがって、このような傾向がある人との間で親密な関係を築いていくには、相手の自己犠牲に価値を感じる側の人が、関係性のバランスを意識して見直し、相手のニーズに耳を傾け、それを丁寧に満たしていこうとする姿勢と努力が求められます。
そのような関わりが、互いにとってより健全で満たされた関係を築く土台になります。
健全な関係性のために
「良かれと思って相手のために」という一方的な善意や正義に基づく関わりは、最初は違和感がなくても、それが固定すると、不健全な権力構造と同じような状況を生み出す可能性があります。
このような状況を避けるためにも、お互いの基本的ニーズを最優先に、充実ニーズも大切にし合いながら、特別さへのニーズについては互いに支え合える範囲で応援し合う──という健全なバランスを保つことが重要です。
このようなバランスを意識することは、どちらか一方に負担が偏ることなく関係を築いていく土台となり、長期的にお互いを尊重し合える関係を育む助けになります。
自己理解こそ関係性の基盤
自分の気持ちやニーズに正直になることそのものは、人間に生まれながらに備わった、生きていくための大切な能力です。
それを感じ認めることに、何ら資格も特別な能力も他者の許可も必要ありません。
何より、お互いが自分自身の気持ちやニーズに正直になり、それを安心して表現できないと、相手に伝えることも、相手を理解することも難しくなります。
小さな気づきや感情のひとつひとつを大切にすることは、自分への思いやりとなり、それがやがて相手への思いやりへとつながっていきます。
そして、その積み重ねが、良質な関係性を育んでいきます。
自己理解:気持ちとニーズを確認するセルフケア
自分の気持ちやニーズに気づき、安心して言葉にできるようになるためには、日々の積み重ねが大切です。
そのために、カウンセリングアプローチをベースにした具体的な方法を1つご紹介します。
① 手をあてて身体の感覚に意識を向ける
- 自分が楽に座れる場所に座ります(目は閉じても開けてもOK)。
- 両手をそれぞれ「胸」「胃のあたり」「おへその下あたり」のいずれかにあて、しっくりくる場所を見つけてください。
- そのまま、呼吸の感覚と、手を通じて身体の感覚に気づいていきます。呼吸を整えようとせず、身体が自然に呼吸できるままに任せてください。
② 浮かんでくる気持ちを大切に受け止める
- 身体の感覚を感じながら、自分の中に浮かんでくる考えや感じていることに気づいていきます。
- 「こんなことを感じている」「こんな気持ちがある」「こんなことを望んでいる」と気づいたら、内側に”入れもの”をイメージして、浮かんだひとつひとつをその中にそっと入れていきます。
③ 落ち着いた状態に戻す
- 気持ちが落ち着いてきたら、その状態を大切にします。
- 目を閉じていた場合はゆっくり目を開け、鼻から大きく息を吸って、声を出しながら(「フーーー」)ゆっくり吐きます。
- その後、周囲に目を向け、心地よいものや景色を意識しながら、体の感覚をゆったり味わいましょう。
さらに気持ちやニーズを確認したいとき
- 胸とお腹にやさしく手をあてる
- 呼吸と身体の感覚にゆっくり意識を向ける
- 自分自身に「今、何を感じているのだろう」「今、何が必要なのだろう?」と問いかける
最初は思考がぐるぐる巡るかもしれませんが、それを無理に止めようとせず、身体の感覚から何かが生まれてくるのを、ただ静かに観察して待ってみましょう。
自分自身との対話を大切にするこの小さな習慣が、関係性を育てる大きな力へとつながっていきます。
ぜひ、ご自身のペースで試してみてください。
誤解かもしれない「相手の感情」──それは自分の感情の投影かも
ここで、コミュニケーションにおいて注意したい心理現象について触れておきます。
心理学で「投影」と呼ばれる現象があります。
これは、自分の気持ちを相手の気持ちだと誤解してしまうことです。
たとえば、あるカウンセリングのケースでは、次のようなことがありました。
「相手がいつも怒っていて怖い」というご相談を受け、パートナーの方にもカウンセリングに来ていただき、カップルセッションを行いました。
パートナーのお話では、「いつも何か言いたそうで悩んでいるように見えるので心配している」とのことでした。
このやりとりをきっかけに、ご本人の気持ちを整理していく中で、「実は自分自身が怒っていた」ことに気づかれました。
パートナーに大切にしているものを勝手に使われたり、片付けてもらえないことへの不満。
その不満を言えずに心の中でため込んでいくうちに、自分の怒りに気づけなくなり、それがパートナーに投影されて「相手が怒っている」と感じていたのです。
気持ちを整理したあと、ご本人がその不満を伝えると、パートナーからは「話してくれないとわからない。大切にしていることに気づかずごめんなさい。これからは使う前に一声かけて、片付けもちゃんとするね」という謝罪がありました。
こうして、「相手がいつも怒っていて怖い」という思いは自然と解消されていきました。
こうした「投影による誤解」は日常でよく起こっています。
こうした誤解は、前章でお伝えした自分の気持ちやニーズを確認するワークを通じて防ぐことができます。
そして、相手の気持ちは、やはり相手に確認しないとわからないという点も、大切なポイントです。
関係性を変えていく・育む:7つの思いやり
恋人や夫婦関係が冷めていたり、すれ違いや問題があって悩んでいるときでも、もう一度心を通わせたいと願い、お互いに努力を重ねていけるなら、その関係は、きっと、それぞれのペースで変えていくことができます。
そして、これから出会う人との関係も、出会いの形がどんなものであっても──お見合いでも、職場恋愛でも、マッチングアプリでも──、お互いに心を通わせたいと願うなら、それはきっと可能です。
そのために大切になるのが、次の7つの「思いやり」です。
1.自分と相手、そして二人の幸せを願う気持ちからの思いやり
→ 自分の幸せだけでなく、相手の幸せも同じように願い、共に満たされる日々の実践を大切にする。
2.自分のことも相手のことも、どちらも理解しようとする思いやりの姿勢と言動
→ 自分の気持ちを伝えるだけでなく、相手の立場や考えも理解しようと心を向けて話し合う。
3.お互いの心の声とニーズに耳を傾け、協力し合って満たしていく継続的な思いやりのある努力
→ 気持ちや欲求を言葉にし合い、定期的に確認して具体的な実践を続けていく努力。
4.批判より理解を選ぶ思いやり
→ 相手を責める前に、なぜそうしたのか背景にある気持ちや状況に目を向けて理解に努める。
5.二人の時間を意識的に作る思いやり
→ 忙しい日常の中でも、話す・ふれあう・一緒に過ごす時間を意図的に確保する。
6.思いやりのある感謝の表現
→ 小さなことでも「ありがとう」を伝える習慣が、相手の存在を大切にするメッセージになる。
7.こころからの謝罪
→ 間違いやすれ違いに気づいたとき、言い訳やごまかしではなく、誠意をもって謝り、その思いを相手に伝えること。そして、許しは当然に与えられるものではなく、「相手が選択する権利」を持っています。だからこそ、謝罪する側がこころから「許してください」と伝えることによって、相手の選択権の存在を認め、その尊厳と信頼を深く尊重する行為になります。
まとめ:思いやりと親密さ
長年、カウンセリングで多くのカップルと共に歩んできて、実感していることがあります。
それは、どんな二人でも、心がつながる関係を築く力を持っているということです。
けれども、関係に悩みや問題が生じているときには、その力を誤解していたり、自覚せずに使わずにいたり、うまく使えていないこともあります。
完璧である必要はありません。
それぞれのペースで、お互いを理解し合い、その力の健全な使い方を学び、大切にし合う関係を育てていけばいいのです。
ただ現実には、深刻な状況もあります。暴力の問題や、二人の間だけではなく第三者が関わる複雑な状況、価値観の根本的な違いなど、単純な関係改善では解決が困難なケースもあります。
そうした場合には、まず安全の確保が最優先となり、単なる関係回復や改善ではなく、起こった出来事をふまえた「新たな、別のレベルでの関係構築」という、チャレンジングなプロセスが必要になることもあります。
そのチャレンジの先に何があるのか──カウンセラーとしてそのプロセスに寄り添って伴走していて感じるのは、実際にその道を歩んでみなければわからないことが多いということです。
得るものもあれば、失うものもある。
どちらか一方だけということはなく、どちらもあるのが現実です。
そして、当事者の人生を豊かにする多くの発見があることもまた事実です。
親密さを求める関係は、人それぞれニーズも異なり、生きてきた歴史も違うため、カップルや夫婦ごとに関係性はオリジナルでユニークです。
また、それぞれの文化的背景、性的指向、関係性の形も多様です。
法的な婚姻関係があるかどうか、同性か異性か、同じ文化圏出身かどうかに関わらず、心のつながりを大切にしたいという願いは共通しています。
時には、社会の理解が追いついていないことで生じる困難もあるかもしれません。
しかし、そうした中でも、二人が互いを大切に思い、支え合う関係を築いていくことは可能です。
そこには、関わった人にしか得られない、かけがえのない豊かな体験がたくさんあります。
あなたとパートナーの関係が、もっと温かく、もっと安心できるものになっていくために、できることはきっとたくさんあるはずです。
この記事が、そんな思いを抱えている人たちの一助になれば幸いです。
もちろん、二人で話し合ったり取り組んだりすることも大切です。
ただ、適切な第三者が関わることで、二人だけでは見えてこなかった方法や選択肢、方向性、そして新たな道が見つかることもあります。
どうぞ、カウンセリングなどの専門的なサポートも、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてください。
その際、多様な関係性や文化的背景への理解のある専門家を選ぶことで、より安心して相談できる環境が得られるでしょう。
文責 池内秀行
2025.07.06公開
参考文献
- 平木典子(2019)「アサーション自分の気持ちの伝え方」主婦の友社
- 日本家族研究・家族療法学会編(2013)「家族療法テキストブック」金剛出版
- ベロニカ・カロス・リリー他(2021)「カップルのための感情焦点化療法」金剛出版
- パトリシア・M・クリテンデン他(2018)「成人アタッチメントのアセスメント」岩崎学術出版社
- 鹿毛雅治他(2012)「モチベーションをまなぶ12の理論」金剛出版
- ジェームズ・E・メイザー(2008)「メイザーの学習と行動 日本語版第3版」二瓶社
- ポール・ブルーム(2018)「反共感論:社会はいかに判断を誤るか」白揚社
- ダニエル・Z・リーバーマン他(2020)「もっと!愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学」合同出版
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Wrote this articleこの記事を書いた人
プロカウンセラー池内秀行
個人・カップル・家族・友人同士など、幅広い人間関係やライフステージの悩みに対応する心理カウンセリング・セラピーを提供しています。人間関係の悩み、家庭内の悩み、恋愛・夫婦関係の改善、職場での悩み、自己理解や自己肯定感の向上、不安・抑うつ・トラウマの癒し、生きづらさの解消など、多様なテーマに寄り添います。クライアント一人ひとりの背景や課題に応じたオーダーメイドのカウンセリングを大切にし、安心してお話できる環境を整えています。初めての方でも不安なくご利用いただける丁寧なサポートを心がけています。オンラインカウンセリングで海外在住の方にも対応Zoomなどを用いたオンラインカウンセリングにも対応しており、海外在住の方、日本語での心理サポートを必要としている方にも多くご利用いただいています。時差や言語の壁に悩むことなく、安心してご相談いただけます。東京から全国・全世界へ対応可能です。お気軽にお問い合わせください。