
- 1. Q:カウンセリング・トラウマセラピーを受けている人たちはどんな人たちですか?
- 2. Q:カウンセリングを受けたくないと言っている人を、家族など周囲の人が本人を説得したりプレッシャーをかけて、強制的にカウンセリングを受けに行かせても、本人がその気がないので役に立たないですよね。
- 3. Q:カウンセリングと友人や家族・親戚・先生・先輩等に相談する違いは何ですか?
- 4. Q:カウンセリングで何をどう話して相談したらいいのかわかりません。話すのが苦手です。話しにくいこともあります。それでもカウンセリングは受けられますか?
- 5. Q:池内さんのカウンセリングやトラウマセラピーを受けている人は、最初どんなタイミングで申し込んでいるんですか?
- 6. Q:クライアントとカウンセラーはどんな関係になるんですか?
- 7. Q:カウンセリング、心理療法、精神療法の違いはなんですか?
- 8. Q:カウンセリングで過去を振り返る必要と意味はあるのでしょうか?
- 9. Q:池内さんはスピリチュアルな癒しをどう考えていますか?
- 10. Q:他のところで心理カウンセリングやセラピーを受けていましたが効果がありませんでした。そちらは大丈夫でしょうか?
- 11. Q:自分の心の不安や、葛藤、必要のない心配をたくさんして、自分のわがままで自分を苦しめているのですが、こんな私でもカウンセリングを受けてもよいのでしょうか?
Q:カウンセリング・トラウマセラピーを受けている人たちはどんな人たちですか?
A:より良い方向へ向かうために、現実的な一歩を踏み出した人たちです。
カウンセリングやトラウマセラピーを申し込んでこられる皆さんに共通していることは、おひとりおひとりそれぞれ具体的な悩みや問題は違いますが、今、現在よりも、より良い方向へ向かうために、現実的な第一歩としてお申し込みをされていることです。
私のところにいらっしゃるクライエントの皆さんの全体の約90%くらいが、こうした思いでいらっしゃっています。
残り約10%くらいは、身近な人から勧められて、一度受けてみようと思い申し込まれる方です。
また、帰国子女の方たちや、海外で生活していて身近にカウンセリングを受ける文化があった人たちは、日常的な相談先として、当然に選択肢の中の一つとして申込まれているというのが私の経験からくる実感です。
Q:カウンセリングを受けたくないと言っている人を、家族など周囲の人が本人を説得したりプレッシャーをかけて、強制的にカウンセリングを受けに行かせても、本人がその気がないので役に立たないですよね。
A:大丈夫です。周囲に説得されたりプレッシャーをかけられて来られても役に立ちます。
家族関係の問題、夫婦関係の問題や、浮気が発覚したり、職場で問題を起こしたり、お酒やギャンブルなどの問題など、本人だけではなく関係当事者が困難な辛い状態に陥るような問題の場合、どんな人でも、大なり小なり、ご本人は問題を問題と思っていなかったり、問題を過小評価して(他人に責任転嫁する人も多いです)、自分の抱えている問題を受け入れようとせず、解決を避けよう避けようとする傾向が強いものです。
こういう状況の人は、一般的に、自らの意思でカウンセリングを受けて、自分自身が抱えている問題を問題として受け入れて解決しようとはしないものです。
しかし、身近な人たちは、何とか問題を解決したいと思い、必要に迫られて本人を説得したり、プレッシャーをかけたりして、半ば強制的にカウンセリングを受けに来られます。
これまでの経験では完全に強制だけで来られた人はおらず、カウンセリングに来た場合、納得はしていなくても、何か解決方法があるかもしれないと言う思いもあって来られています。
そんな経緯で来られたクライエントに、解決への希望があることを認識してもらうのも、プロのカウンセラーの仕事の一つです。
自分自身や家族や親しい身近な人が、何か問題を抱えているではという心配や、もしかしてという疑問に思うことがあれば、それをはっきりさせる目的で、早めにカウンセリングを受けるというのも大切な選択肢として認識して頂ければと思います。
Q:カウンセリングと友人や家族・親戚・先生・先輩等に相談する違いは何ですか?
A:身近な人への相談は、相談内容によっては、後々、その内容が、相手との人間関係にマイナスの影響を与えるリスクがあります。
一番大きな違いは、あなたの秘密とプライバシーが守られるかどうかということです。
カウンセラーに相談することと、友人や身近な人に話して相談することとの違いはいろいろあります。
その違いの中で、一番大きな違いは「秘密」の取り扱いです。
身近な人に相談すると、あなたが相談した以外の人には知られったくない内容が含まれている場合、その人が誰か他の人に話してしまうリスクがあります。
他の誰にも話さないでねと頼んでいても、その内容が秘密にしておけない内容の場合、「言いたい、でも言ってはいけない」という葛藤が生じて、そのストレスの影響で、お互いの関係に気まずさがうまれて関係性にマイナスの影響を与えたり、その内容によってはこれまでの関係が違う関係に変わってしまうこともよくあります。
それに対して、心理カウンセリング・セラピーでは、友人や家族など身近な人間関係としてではなく、守秘義務のあるカウンセリング契約の中でお話を伺いするので、法的・倫理的例外を除いて、あなたの秘密は守られます。そして、内容によってカウンセリング契約の関係が変わるわけではありません。
具体的には、「あなたがクライエントとしてカウンセリングの中で話すことは、誰にも話さない」。これがカウンセラーの職務上の守秘義務です。
但し、法的・倫理的例外として、クライエントに生命の危険がある場合や安全が脅かされている場合は、守秘義務よりもクライエントの生命と安全が優先しますので、その場合は、クライエントの生命と安全を守る行動を起こすために必要な外部の専門機関や関係当事者にアクセスするために必要な範囲の情報だけ外に伝わることがあります。
また、相談ごとは、人それぞれ、内容によっては、いろいろな思惑と利害関係、「こんなこと相談して大丈夫かな?」・「誤解されないかな?」など、心配や不安をともなうことが多いものです。
身近な人への相談は、将来に向かっての関係もあるので、言うと誤解されそうだし、勘違いされたくないという気持ちから、なんでも話せる相手であっても、当事者として感情的な体験も含めて深い相談は出来ないことが多いのが現実です。
この点で、カウンセラーに話すときも同じなのではと思う方も多いようですが、実際にカウンセリングを受けると違うことがわかってもらえると思います。
身近な人で、上手に話をきいてくれて相談にのってくれる、根気よく話をきいてくれる人もいらっしゃると思います。
身近な人で、あなたのことを大切に思ってくれている人の理解や、アドバイスはあなたに安心感や前向きにしてくれるエネルギーをもたらし、次の一歩を踏み出すきっかけになる、あなたをエンパワーメントする大切な関わりです。あなたの状況をよく理解してくれたうえで、その人の経験や知識にもとづいた具体的なアドバイスも助けになると思います。
こうした人たちの存在は、人生の財産であり、助けになることも沢山あると思います。
一方、信頼できる人であっても、その人のコンディションや相談の仕方、あなたがどこまで話して相談するかによって、次のようなこともよく起こります。
- あなたの悩みや相談を愚痴として受け取られてしまい、客観的に相談に応じてもらえず、あなたにも悪いところがあると指摘されて、自己責任で頑張るしかないと言われてしまう。
- 相談相手のあなたに対する強い思い入れや、希望、期待、利害関係の影響で、相談相手があなたと心理的な距離をとるのが難しく、あなたの相談内容や経験していることに、客観的・共感的になれず、あなたが感じていることや考えていることを否定されたり叱られてしまう。
- 全否定されて「相談するんじゃなかった」と嫌な思いをしておわる。
- よく話を聞いてくれないうえに、一方的なアドバイスや教訓を言われておわる。
- 場合によっては、相談そのものを嫌がられておわる。
なかでも、話を最後まで聞いてもらえないうえに、途中で話を遮られ、一方的な決めつけをされてアドバイスを受けたり、こうしなさいとか、こうした方がいいとか、その人の個人的な意見を一方的に押し付けられて終わると、それそのものが傷つき体験となり、その影響で、その後、誰かに相談することそのものが出来なくなっていくこともあります。
これに対し、心理カウンセリング・セラピーは、カウンセリング契約に基づいて、心理社会的援助をする専門家として、心理学的手法を土台にした専門的な視点で状況整理や問題整理のお手伝いをしていきます。そして、具体的な問題を解決したり症状を軽減するために専門的な関わりとアプローチでクライエントをサポートをしていく関係の人間関係です。
身近な助けになる人たちと、カウンセラーは、その関係性が異なるので、同列で比較できるものではありません。
身近な人への相談は、その内容が深刻な内容であればあるほど、信頼して相談したのに、あなたの知らないところで相談した内容が他の人に話された場合、さらに実際に話した内容と違う事実やニュアンスで話が広がった場合など、噂話やゴシップになります。それで嫌な思いをしたり、傷ついたりすることもあり、それがトラウマ体験として、その後の身近な人間関係に影響を与えて、人間関係が難しく困難になっていくこともあります。
相談内容が深刻であったり、相談を受けた人にとってストレスが大きくて自分だけで抱えられない場合は、相談を受けたその人も、結果として、その問題を抱えてしまうこともよくあります。
そうすると、相談を受けた人自身が、他の誰かに話して楽になりたいという心理から話してしまうことがあります。
また、相談を受けた人が、自分の自尊心を満たすために安易に相談をうけたことを他の人に話すケースなどもあります。
一般的に、友達だからとか、会社の上司だからとか、仕事仲間だからとか、家族だからということで、何でも話して相談したら良いと言われますが、それは内容によります。。
深刻な悩みや問題については、話された人もどう受けとめてよいかわからなくて困惑したり混乱するのこともあります。それは話を聞いた方も深刻な悩みや問題を一緒に抱えることになります。
大切にしたい人間関係を大切にしていくには、深刻な悩みや問題を抱えたら、まずは専門家に相談して解決していく方が安全です。カウンセラーに相談すると、大切な人に話す必要があることであれば、その伝え方もサポートしてくれます。
身近な人から深刻な悩みや問題の相談を受けた人は、深く聞く前に、専門家に相談することを勧めることで、大切な関係を大切にすることにつながります。
Q:カウンセリングで何をどう話して相談したらいいのかわかりません。
話すのが苦手です。
話しにくいこともあります。
それでもカウンセリングは受けられますか?
A:はい。もちろん大丈夫です。
何をどう話して相談したらよいかわからないという場合は、それはそれで進め方がありますので大丈夫です。
話すのが苦手な人は、その人に負担にならない方法をみつけながらセッションを進めていきます。
話しにくいことや、話したくない内容があれば、具体的な事実を話さなくても、進めていく方法もあります。この場合もカウンセリングは成立しますので大丈夫です。
例えば、文章にしたり、イラストを書いたり。
カウンセリングのアプローチとして、マインドフルネスを取り入れた気づきによって進めていく方法。
身体感覚(フェルトセンス)に気づいてよりそっていく方法。
身体の小さな動きに気づいて身体のリラックスも同時に行いながら進めていく方法など。
カウンセリングにはいろいろなアプローチがあります。
カウンセラー池内秀行のカウンセリングでは、その時にピッタリと思う進め方を提案して、相談しながらオーダーメイドでセッションを進めていきます。
したがって、話をすることに不安を感じているままカウンセリングを受けていただいて大丈夫です。
Q:池内さんのカウンセリングやトラウマセラピーを受けている人は、最初どんなタイミングで申し込んでいるんですか?
A:比較的多いのは、身近な人や知人に相談して紹介で来られる方です。
次に多いのがホームページをみて、ご自身のタイミングで来られる方です。
医師の紹介で来られる方もいらっしゃいます。
クライエントから直接教えて頂いたことのある、申し込んだ理由やタイミングは次のとおりです。
- 池内さんのカウンセリングを受けたことのある友人の紹介で申し込みました
- 池内さんのカウンセリングを受けたことのある家族の紹介で申し込みました
- 池内さんのカウンセリングを受けたことのある親戚の紹介で申し込みました
- 池内さんのカウンセリングを受けている経営者の友人がいて、その紹介で申し込みました
- 勤めている会社の社長から池内さんのカウンセリングを勧められて申し込みました
- 仕事の取引先の社長さんから池内さんのカウンセリングを紹介されて申し込みました
- 仕事の先輩から池内さんのカウンセリングを勧められて申し込みました
- 知り合いのカウンセラーから池内さんを紹介されて申し込みました
- コーチングを受けていたコーチから池内さんのカウンセリングを紹介されて申し込みました
- コンサルティングを受けているコンサルタントからの池内さんのカウンセリングを紹介されて申し込みました
- 相談している弁護士さんから池内さんのカウンセリングを紹介されて申込みました
- 精神科に行ったら先生からカウンセリングを勧められてその先生から池内さんの紹介をうけて申し込みました
- たまたま参加したビジネスセミナーで知り合った人から池内さんのカウンセリングを受けてみると良いよと紹介されて申し込みました
- 池内さんの講演を聞いて自分の話をきいてもらいたいと思い申し込みました
- 池内さんのワークショップに参加して、個人セッションも受けてみようと思い申し込みました
- 池内さんのカウンセリングを受けたことのある知り合いから池内さんの噂をきいて申し込みました
- 池内さんのカウンセリングを受けている妻(夫)が変わったので自分も受けてみようと思い申し込みました
- 池内さんのカウンセリングを受けている子供から楽になってほしいから受けてみてと言われて申し込みました
- 池内さんのカウンセリングを受けている友達が変わったので受けてみようと思い申し込みました
- 池内さんのホームページの内容を読んで申し込みました
Q:クライアントとカウンセラーはどんな関係になるんですか?
A:カウンセリング契約に基づいて、カウンセリングという方法を用いて、クライアントの悩みや問題を解決していくために同じ方向を向いた協働関係です。
カウンセラーは、カウンセリング契約にもとづいて、カウンセリングの手法と各種専門知識をつかって、クライアントを援助していくカウンセリングの当事者です。
契約関係を前提にするので、日常的なつきあいで培った信頼関係などを前提とする友人や知人など身近な人たちと立場と役割が異なります。
クライアントは、カウンセリング契約にもとづいて、カウンセラーのサポートをうけて、自分の目的や望んでいること自分で達成したり、問題を自分で解決していくカウンセリングの当事者です。
カウンセリングは、カウンセリング契約にもとづいて、クライアントとカウンセラーがお互いの立場と役割と責任を引き受け、お互いそれを尊重しながら、同じ方向を向いて、クライエントの望んでいることを実現していく協力関係に基づいて行われます。
Q:カウンセリング、心理療法、精神療法の違いはなんですか?
A:あまり明確に区別して使われていないのが実情です。
カウンセリングにもいろいろあります。
その理論、方法論もいろいろあります。
しかし、共通していることもあります。
それは、何かに悩んでいる人、挫折を経験したり、自分の態度や言動が自分の人生を困難にしていたり、うまく社会に適応できない、うつなどの症状を治したい、トラウマの問題を解消したいなど、困っていたり問題を抱えている人が、援助を受けていくことで、抱えている問題を解決したり、うまく折り合いをつけたり、症状を治したり低減したり、現実の生活に向き合ってもっと前向きに対処できるようになることを目的におこなわれていることです。
カウンセリングの歴史はアメリカで行われた学生相談、職業相談がルーツとしてあります。今でもそうですが、古くは教育分野・産業分野でおこなう相談のことをカウンセリングと言ってきました。
一方、医療機関においては、患者の精神疾患による心理的な問題を症状として、病理や症状に着目して、精神科医や心理士、ソーシャルワーカーなど医療機関のそれぞれの援助者が患者の疾患や症状の治療を目的として援助することを、セラピーと言ってきました。
こうした分野の違いから、カウンセリングとういう用語をつかう時は、日常的な相談内容について使う傾向があり、セラピーという用語は日常的な相談内容よりも心理的な内面と深く関わっていくケースについて使う傾向があります。
しかし、分野は違えど、
(1)いずれもクライエントに前向きな変化をもたらすことを目的にしている
(2)分野の違いから相談に来られる人をクライエントと患者と呼称している
(3)基本的には直接的な関わりをしていく継続的な援助をおこなっていく
こういう3つの共通した視点が各分野で発展する中でもたれるようになっていきました。
実際に、より効果的といわれるカウンセリングは、クライエントの心理的な内面と深く関わっていくので、分野が違ってもセラピーと区別できない効果があるという事実があります。
こうした実践現場のリアリティを背景にして、用語として使われるカウンセリングとセラピーは同じような意味合いで使われるようになってきた歴史があります。
「カウンセリング」という用語については、一般的な相談としての意味とは別に、心理療法の用語として用いられる時の意味は「言語的な話し合い」によって問題を解決していく心理療法の一つになっています。
日本における「心理療法」と「精神療法」の違いは、同じ理論・方法論でも、外国から入ってきたtherapyの翻訳が医学と臨床心理学の領域の違いで異なったというのが実情のようです。
利用者の方にとっては、カウンセリング、心理療法、精神療法の違いは、用語の意味の違いよりも、その目的と誰がどのように行うかという実質的な意味の方が大切になります。
医療機関で行われる、患者の「病理」や「症状」に着目して、治療を目的として行われる心理的援助は、それぞれの医療機関の用語の使い方の選択で、カウンセリング、心理療法、精神療法という呼び方をしています。現在の日本では、一般的に病院で行われる精神疾患の治療は薬物治療が中心です。
治療機関で心理援助が行われるのは、基本的に患者の薬物治療を行いながら、医師の診断で、カウンセリングも取り入れて、その改善を目指していくことが治療として有効とされた場合です。
こうした用語の使い方の文脈では、患者の精神疾患の治療は資格として医師にのみ認められているので、精神療法を用語として使っているのは、医療機関に限られているのが現状のようです。
一方、病理や症状とは関係ない、また病理や症状の原因や背景にある次のような内容について、心理学やその他の理論や考え方を土台として性格の改善や人間関係の問題、環境の問題などを改善、解決、解消を目指して行われる心理的援助を、その提供者の用語の使い方の選択で、「カウンセリング」、「心理カウンセリング」、「メンタルカウンセリング」、「心理療法」、「セラピー」という呼称が使われています。
- 人間が生きて生活していく中で当然のようにうまれてくる、避けられない人間関係や家族関係、仕事などのさまざまな悩みや困りごと問題、メンタル不調を対象とした援助
- 精神科医が病気とは診断できない治療対象外の心の不調の原因や背景にあるもの(トラウマ・メンタル不調)を対象とした援助
私の場合は、統合的なカウンセリングを提供しているのですが、この表現は専門領域のものなので、HP上の表示は、心理カウンセリング、トラウマセラピー、トラウマカウンセリングという表示をしています。
また、心理療法以外でも、広い範囲でのカウンセリングの意味では、キャリア相談や、コーチング、占い、宗教カウンセリング、各種相談など、それぞれの専門性を土台にした様々な相談業務もカウンセリングに含まれます。
Q:カウンセリングで過去を振り返る必要と意味はあるのでしょうか?
A:必ずしも振り返る必要はありません。
しかし、振り返る時には、目的もって振り返るので、クライエント自身によって、その意味が見出されます。
カウンセリングで過去の経験を振り返る主な目的は、「過去の影響を受けているしがらみや問題からの解放」と「自分の生きずらさを解消していくために役立つスキルの習得」です。
そして、その過程で何度も「自分」という存在を実感していくことで、しっかりした自分の軸と主体性を育んでいくことです。
人は、それぞれ生まれ育った環境と家族関係、人間関係の中で生きていくために、その経験から、その人にとって必要な価値観や考え方、物事の受け止め方、環境への反応の仕方などを身に付けていきます。
過去を振り返るのは、過去の経験によって、身に付けて習慣化した反応パターンに気づくことです。
もし、それが現在の相談内容に影響を与えているとしたら、新しいスキルや受けとめ方を身に付けていくことで、自らを成長させて、問題を解決したり解消していくことが出来るようになっていきます。
過去を振り返る意味は、自分で気づいていない、力や能力・スキル・才能、ストレスフルな状況や過酷な状況の中で生き抜いていく力や回復力(レジリエンス)に気づいたり確認することです。
こうしたことに気づき確認していくことで、自己理解が深まり、過去の出来事の中から新しい何かを見出すこともあれば、今までの人生に新たな意味を見いだしていく助けになっていきます。
私のカウンセリングでは、基本的に現在の状況や体験についてセッションを進めていくので、プロセスの中で自然に過去の経験や記憶が浮上してきたとしても、過去を振り返る作業がクライアントの助けになると判断した場合でも、ご本人の意に反して無理に過去を探求したり、クライアントが望まない分析は行いません。
実際のカウンセリングの場面では、過去を振り返る目的や方法、ご本人の意に反して進めないことなど、安全に進めていくために、その都度、確認しながら進めていきます。
そして、トラウマセラピーでも、過去の出来事を話さずに進めていくこともできます。
これまでのセッションでは、クライアントの方からあらかじめ、家族関係に問題があって、子供時代にトラウマがあるのはわかっているけど、そこには触れずに進めていきたいという希望があり、そこに触れずに問題が解決しているケースもあります。
最後に、よくある誤解について。
過去を振り返ることについて疑問を持つ方の中には、カウンセリングを受けに来るまでに、日々の生活の中で、自らの視点と思いで意味付けを終えていたり、現在は、過去問題のあった人間関係、例えば家族関係や親子関係が良好になっている場合が多く、今更、振り返って意味があるのかと疑問に思っている方がいらっしゃいます。
なかには、昔のことを振り返って、親や他者に責任転嫁して、結局、今の自分に責任をとらず被害者になってるだけで意味がないのではないかと考えている人もいらっしゃいます。
いずれも、カウンセリングで過去を振り返る目的と意味を知らなければ、出てくる疑いや疑問だと思います。
しかし、実際は、カウンセリングで過去を振り返るのは目的と意味があり、過去の出来事で体験したことから現在の自分が受けている影響に気づき、自ら新しい受け止め方やスキルを身に付けていくために、現在地点を確認するために振り返るのであって、現在の人間関係を否定することもなければ、新しい問題をつくるわけでも、他者に責任転嫁することが目的ではありません。
Q:池内さんはスピリチュアルな癒しをどう考えていますか?
A:一人一人、それぞれのものとして大切にしていくものだと思っています。
Q:他のところで心理カウンセリングやセラピーを受けていましたが効果がありませんでした。そちらは大丈夫でしょうか?
A:大丈夫です。と言いたいところですが、実際のところは、私とのカウンセリングを受けて頂いて判断していただくことになります。
お電話やメールでのお問い合わせでよくあるのは、「他のところでカウンセリングを受けても効果がなかったのですが、そちらでは大丈夫でしょうか?」というものです。
「大丈夫です」とお伝えしたいところですが、結論からお伝えすると、一度、私とのカウンセリングを受けていただいて、その中で、これまでのカウンセリングとの違いや自分自身に効果があるかどうかわかると思います。
実際に、初回セッションでの実感で判断される方が多いのが、これまでの私の臨床上の経験です。
他のところでカウンセリングを受けられて効果がなく、そのうえでお問い合わせをいただいているということは、本当になんとかしたいという切実な思いと、よくなりたいというお気持ちがあるからだと思います。
その望みや気持ちは、その人の癒しと回復・治癒をもたらしてくれる源泉です。
しかし、全くカウンセリングを受けられたことが無い方と違って、効果を感じられない経験をしていると、そこにプラスして時間と費用も使いますので、申し込みには慎重になると思いますし新しいところへの申し込みは勇気も必要かもしれません。
一般的に効果が感じられないカウンセリングの理由は、仮説として次のようなことが考えられます。
●あなたが困っていること・問題・症状、トラウマの複雑さ、メンタル不調の原因と、受けておられたカウンセリングやセラピーのアプローチや手法が一致していなかったのかもしれません。一般的に他の人に役立ったアプローチや手法が必ずしもあなたにも有効かどうかはわかりません。特定のカウンセリングやセラピーの方法で援助しているカウンセラーであれば、他の選択肢をもっていなかったことも考えられます。その結果、効果的な援助を受けられなかった可能性があります。
●あなたが求めていることと、カウンセラー・セラピストの方向性が噛み合っておらず、その軌道修正が何らかの理由で出来なかった可能性もあります。
私のアプローチは、あなたの状態や求めているものに応じて、いろいろなアプローチを組み合わせてサポートしていくスタイルなので、これまで受けられて効果がなかったというアプローチを教えていただければ、それを参考に効果があるアプローチをみつけてサポートしていくことになります。
「いろいろ話を聴いてほしい」という日は、じっくりとお話を伺うセッションになりますし、どうにもならない気持ちや感情や症状をなんとかして楽になりたいという日は、気持ちや感情・症状を楽にするセッションになります。
これまでのカウンセラー・セラピスト、ヒーラー、占い師、ドクターなど、サポートを受けてきた援助者との関係での嫌な思いや傷つき体験があれば、そのこともセッションでサポートしていくことになります。
どうぞご自身を助ける相談先の選択肢の一つとして気楽にお申込みください。
Q:自分の心の不安や、葛藤、必要のない心配をたくさんして、自分のわがままで自分を苦しめているのですが、こんな私でもカウンセリングを受けてもよいのでしょうか?
A:大丈夫です。どうぞお申込みください。
私が提供するカウンセリングは、あなたのような生きずらさを抱えている人たちが、生きづらさから開放されていくサポートを提供しています。
どうぞ遠慮なく、セッションの申し込みをしてください。
カウンセリングご案内
Wrote this article この記事を書いた人
プロカウンセラー池内秀行
個人やカップル、家族や友人同士での心理カウンセリング・セラピーを提供しています。個人の生活や人間関係や家族関係、恋愛・夫婦関係などカップルの関係性の改善、仕事の悩みや問題の解決、感情的な悩み、自分自身のこと、ストレスによる身体症状、生きづらさ、トラウマの癒しなど、日頃のちょっとしたことから深刻なことまで、ご相談内容に応じたオーダーメイドのカウンセリングを提供しています。初めての方も安心してお越しいただける環境を心掛けています。お気軽にご連絡ください。